yomayoigoto★

1歳の男の子の育児に奮闘する主婦の呟きごとです。

【感想】あなたには帰る家がある

書き留めてた記事を投稿パート2↓

 

不満を抱える夫婦二組を通して夫婦とは、家族とは、をコメディタッチに描いた作品。原作、小説だったんですね。
あらすじはこちら↓(公式)
https://www.tbs.co.jp/anaie/

夫婦あるあるを描いたコメディ作品なんだろうなぁということで、あんまり期待していなかったんだけど、中谷美紀さん、木村多江さんという好きな女優さんが出ていることもあるので拝聴。
結果的には、面白かった!予想外!
コメディタッチのライトな作品ではありますが、出演者の演技力が素晴らしいので、陳腐な印象もなくのめり込んで観てしまいました。
高尚で生活感のない中谷さんは、役中だとズケズケおばさんにしか見えないし
クイーンオブ薄幸の木村多江さんは、エロい人妻にしか見えないし(これはハマり役ですね)
超絶イケメンの玉木宏さんは、主婦から殺意を抱かれるだろう位、ダメ夫にしか見えないし
バラエティでは適当なキャラのイメージが強いユースケサンタマリアさんは、不気味なハラスメント夫にしか見えない。

うたっているような夫婦あるあるって訳ではないと思うけど、主婦が見たら一つ二つは共感出来るところがあるかもしれないですね。

【ここからはネタバレ含みます】

自我の強い真弓(中谷美紀)と、男に依存しないと生きられない綾子(木村多江)の対比構図が作品の柱になっているのかと思います。

綾子と浮気をしてしまった秀明(玉木宏)が、なんとか家族の信頼を取り戻そうと奮闘する姿に「もう許してあげたら〜」なんて思っていましたが、当時の実況スレを見ると、そんな生易しい意見は殆どなかったので、いかに自分が世間ズレをしているかを実感しました。

粘着気質で不気味な那須田夫妻が、佐藤夫妻と関わる中で、本音や真実が見えてきて、段々人間らしくなる描写はとても素晴らしいと思います。那須田夫妻なんて好きになる要素一個もなかったけど、最後は二人とも可愛いとすら思えたもんです。

最終バトルinエレベーターにおいても
秀明が綾子を責めた際も「世間知らずな女が純粋に男を好きになった。それだけの話だろう。どうして受け止めてやれないんだ!」と太郎(ユースケサンタマリア)は激怒。
このセリフはね、痺れました。
綾子の狂気的な行動を、そう解釈出来るのは、もう愛しかないですよ。普通誰もそんなこと思わないからね。笑
そして
「誰でもいいなら俺にしろ。お前のために変わるから。二度と傷つけない。いつか一瞬でも愛してくれたら俺の人生は満点なんだ。綾子帰ってこい。一緒にうちに帰ろう」と説得。
最終的に綾子の不貞を受け止めて「俺が悪かった」と言える那須田先生の漢気に拍手喝采
格好良すぎやー那須田先生!

そして佐藤夫妻は、元サヤに戻ることなく、適度な距離感を保つことを選択。でも仲良さそうな二人を見ると、やっぱ嬉しい。

恋愛脳は4年しか続かないと、どこかで聞いたことがあります。
お互いが空気のような存在になってしまっても、空気がなければ生きていけない。
帰った家に誰がいて欲しいのか。
当たり前になってしまっていることを、ふと見つめなおせる作品かもしれません。


今回の結論。
不倫は絶対やめた方がいい。